寄島地区(旧寄島町)について
現在は「海と魚のまち」としてPRされていますが、かつては塩業が盛んで、物流基地として塩や海産物を中心に供給し、商業が栄えてきました。明治時代に入って港が整備されると大いに繁栄しましたが、その後、山陽本線の開通や国道2号線の整備によるモータリゼーションの発達に伴い、海上輸送は衰退していきました。
海産物についても江戸時代末期に魚市場が開設され、魚市場を通じて、いわゆる「魚屋さん」によって近隣地区だけでなく、岡山や大阪まで魚介類が移出されています。
また、寄島町は『日本でのストロー発祥の地』と言われるように、備中地域で栽培されていた麦を活用したストロー生産や製帽業など工業も盛んでした。
現在は、地元漁協によるカキの養殖が盛んであり、漁協女性部による魚介類の直売所も賑わっています。毎年12月はじめには「よりしま海と魚の祭典」が開催され、新鮮なカキやガザミ等の魚介類を求める人が大勢訪れます。
また、寄島干拓地には広大な三ツ山スポーツ公園が整備され、週末を中心にサッカー等のスポーツ愛好者が溢れるスポーツのまちづくりも進められています。